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news【わかりやすい IR資料】作成手順と押さえるべき2つのポイント
お知らせ
企業が株主や投資家に向け提供する重要な情報をまとめた資料が、IR資料です。
IR資料には、経営戦略や財務状況、業績見通し、リスク管理など、投資判断に必要な情報が網羅されていなくてはなりません。
有価証券報告書、中期経営計画、アニュアルレポート、決算短信などがIR資料に含まれ、企業の透明性と信頼性を高める役割を果たしています。
本記事では、IR資料の作成方法について解説します。ぜひ参考になさってください。
IR資料の作成手順
IR資料を作成する手順を4つに分けて、順に解説します。
手順1 目的とターゲットをを明確にする
株主や投資家は、IR資料を通じて企業の経営状況や戦略、将来性を読み取ります。
つまり、財務状況や経営戦略、リスク要因など、詳しく、そしてわかりやすく表現することが必要です。
また、企業価値を感じてもらうため、ビジョンやミッション、社会的責任に対する取り組みを含めることは欠かせません。
手順2 情報収集
多岐にわたる必要情報を、関係部署の協力のもと収集します。財務や経営企画に加え、CSRやESGに関する情報ももれなく集めます。
情報収集には、社内データベースや定例ミーティングなどを活用し、集めた情報は分類、整理します。同時に資料の構成を固めていくことがスムーズな進行につながります。
手順3 デザイン決定
IR資料のデザインは、情報の伝達効果に直結します。
全体を通して企業イメージの訴求を意識したデザインを決定し、各部門ごとのデザインを決めていきます。
資料のページ構成は、表紙、目次、経営概要、財務データ、事業戦略、リスク要因、ESG情報の順が一般的です。
手順4 社内フィードバック
初稿のタイミングで、特に経営陣のフィードバックをもらうことは大変重要です。
情報に一貫性があり正確性が保たれているかに加え、フォントやカラーなどデザインについても確認します。
ポイントは、具体的にフィードバックできる方法を意識することです。

作成で押さえるべき2つのポイント
IR資料を作成するうえで押さえるべき2つのポイントについて、順に解説します。
ポイント1 英訳版の作成
海外投資家に向け、IR資料の英訳版は必須です。
企業の国際的な評価向上にも効果があります。わかりやすく正確な翻訳と適切なレイアウトを意識した制作を心がけましょう。
ポイント2 数字提示にはストーリー性を
IR資料の中で数字を提示する際、ストーリー性を持たせることはわかりやすく伝えるために大変有効です。
例えば、長期的な企業目標を示すことで、資料全体の方向性を設定します。
持続可能な成長を目指すのであれば、具体的にビジョンを説明し、資料の序章に示します。
このような構成により、株主が企業の成長を追いやすくなる効果があります。
最後に
IR資料は、株主や投資家からの信頼を獲得し、長期に渡り支援を受けられるように促すことが目的です。
資料作成時には、まず目的を明確にし、各部署から必要情報を収集したうえで、わかりやすい構成、デザインを施しましょう。